手芸店嫁のブログ

柳川ハラダ手芸店の嫁ブログ

まり(初心者コース用)&北原白秋〜帰去来〜

[:]
[:]

店の柳川まり教室の初心者コース用見本にと作成してみました。
1.2号まりと呼ばれるまりの芯を地球にみたて、北極・南極・赤道の位置を測ります。
2.そして赤道の周囲を測り地割糸(八千代編糸)で10に割ります。
3.地割の北極また南極から3分の2の位置よりリリヤンで差し始めます。
入りはこんな感じですね。
伝統的なさげもんに入れるのには1号また1.5号のまりの芯がいいのですが
初心者の方にはそのまりは小さすぎて手におさまるこのサイズが扱いやすく、分り易いのではと見本に作ってみました。
http://www5.ocn.ne.jp/~sagemon8/marizairyou1.html
嫁に来た当初、柳川さげもん作りの中で
私には、まりよりも細工物の方が性にあってるのかなと思ってたのですが
最近は無心になれる”まり作り”が好きです。
自分で配色できるというのも魅力の一つですがある程度型が決まるとその繰り返しで何も考えずに夢中で巻き続けられる。
私にはまりを巻く時間と本を読む時間が一番心穏やかになれる時間であるように感じてます。

本を読む時間・・・
そうなんです。本を読み始めると夜中までも朝方までも無心に読み続けてしまう・・。
7月にハリーポッターの映画「謎のプリンス」を見て以来ハリー病となり
まず最終章の本を(高かったけど)娘の為にと購入。
それ以来図書館に通い続け、
賢者の石→秘密の部屋→アズカバンの囚人→炎のゴブレット→不死鳥の騎士団→謎のプリンス
とすべてを読み耽りました。娘ではなく私の方がはまってしまいました(^_^;)
映像ではすべて観てたんですが、本のもつ魅力もまた格別で児童書といえど馬鹿に出来なくてとても楽しい時間でした。
今はまた最終章に戻り、ハリーポッターの最後の旅を楽しんでいるところです。


明日からは白秋祭。
北原白秋の母校矢留小学校出身の私。
小学生の頃、1年生の「赤い鳥小鳥」から始まり6年の「帰去来」まで6年間白秋のいく種類のもの歌を自然と歌っていました。
特に「帰去来」が好きです。
故郷の柳川に住んでいるのに、帰りたくなるような望郷の想いにとらわれる歌です。

   〜帰去来〜
山門(やまと)は我(わ)が産土(うぶすな)、 雲騰(あが)る南風(はえ)のまほら、
飛ばまし、今一度(いまひとたび)。
筑紫よ、かく呼ばへば 戀(こ)ほしよ潮の落差、
火照沁む夕日の潟。
盲(し)ふるに、早やもこの眼、 見ざらむ、また葦かび、
籠飼(ろうげ)や水かげろふ。
帰らなむ、いざ鵲(かささぎ) かの空や櫨(はじ)のたむろ、
待つらむぞ今一度(いまひとたび)。
故郷やそのかの子ら、皆老いて遠きに、何ぞ寄る童ごころ。

〜(大意)
山門柳河は私を生んだ大地だ。南風(はえ)に吹かれて雲がひるがえる、美しい場所(まほろば)だ。ああ鳥となってもう一度飛んで帰りたい。
筑紫よ、この名前を呼べば恋しく思い出される。干満の差の激しいその海が夕陽に赤く染まる海の景色が
今や私の視力は衰え見えなくなってしまった。たとえ故郷に帰っても葦の群生や籠飼(魚などを捕るためのカゴ)、水かげろうといった懐かしい風物を見ることはできないのだ。
それでも帰りたい。カササギの舞い櫨(はじ)の木が群生する懐かしい故郷柳川に。
故郷も当時遊んだ友達も年老いて遠ざかってしまった。
それなのに子供のようにこんなにも心引かれるのはどういうわけだろう。

                                                                                                                                                            • -

北原白秋は晩年視力を失います。その不自由な中で故郷柳川への思いを綴った絶唱だそうです。



明日(1日)から白秋の命日を挟んで水上パレードがあります。
昨年乗船したのですが、途中で琴やら太鼓やら催しものがあり楽しめます。一度乗る価値ありです。
終点の簡保柳川である花火がまた綺麗☆☆
実家が近くなのでいつも真下で花火を見てました
夏の花火と違い、空気が冷たく澄んでいるせいか本当に綺麗です。
きっと白秋先生も喜んで頂いてることでしょう。

白秋水上パレードについての問い合わせ先
柳川市観光協会 http://www.yanagawa-net.com/parade.html